国立美術館のクラウドファンディング第3弾

国立映画アーカイブ
磁気テープの映画遺産を救え!
『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト


磁気テープの映画遺産を長期的に保存し、未来に引き継ぐためにー



「わが映画人生 ダイジェスト・特別編」
 

1.『わが映画人生』の現存するすべての完成原版テープのデジタルファイル化を行います。

完成原版テープ約110篇のデジタルファイル化を予定しています。[2021年11月30日時点]



テープの種類、各篇の分数も多岐(40分~230分)にわたっており、これらの再生機器の保守備品の供給もメンテナンスサービスも既に終了しているため、一刻も早いデジタルファイル化が望まれます。
詳細リストは「作品について」をご覧ください。
 

2.デジタル化した『わが映画人生』の鑑賞機会を増やします。


(1)国内各地に『わが映画人生』の鑑賞拠点の形成や閲覧素材の分散保管を目的として、本作DVDの所蔵を希望する各都道府県中央図書館等の館内閲覧用に、一部作品をDVDにまとめて寄贈する予定です。
(2)2022年度以降、国立映画アーカイブでの特別上映会や、企画上映、展示企画などでの活用を行います。
(3)館外上映のご希望にも、上映素材の貸出など、可能な協力を行います
(上映権の手続きをおとりいただく必要があります)。

本プロジェクトは、デジタルファイル化と一部作品のDVD作成を中心に行います。
皆様のご参加、ご支援により、DVDへの収録作品数や、上映用素材DCPの早期作成本数などを、増やすことが可能になります。
皆様のご参加、ご支援をお願いいたします。

プロジェクトのチラシ(pdf)


【 タイトル 】 国立美術館のクラウドファンディング第3弾
       国立映画アーカイブ 磁気テープの映画遺産を救え!
       『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト

【目標金額】  5,000,000円
【  期 間  】  2021年12月1日(水)-2022年3月31日(木)
【  協 力  】  日本映画監督協会

 

 
このプロジェクトのお問い合わせはこちらから

『わが映画人生』とは

『わが映画人生』は、日本映画の歴史を築いてきた錚々たるメンバーの監督たちに、後輩の監督たちがその映画人生を聞いていくインタビュー映画シリーズです。
映画監督の貴重なインタビュー映画シリーズには、世界的に有名なフランスのテレビシリーズ『われらの時代のシネアストたち』がありますが、この『わが映画人生』は、日本映画監督協会が創立50周年を機に「先輩監督の貴重な証言をビデオテープにおさめ、監督協会に永久保存する」(『日本映画監督協会創立60周年記念フェスティバル わが映画人生』1996より)という企画を立て、協会の予算をやりくりしながら、第一線の監督たちが自らの手で製作していった自主製作映画です。日本映画の歴史を築いていった先輩監督たちに、撮影所の後輩にあたる監督や助監督を務めた監督がインタビュアーとして、先輩監督の自宅や事務所、撮影所で映画人生を聞いていく、という形式のため、尊敬と信頼に基づいた人間関係から語られる時代状況や映画制作談とともに、世代の異なる映画人の間で交差する共感、情感など、1篇1篇が日本映画史、産業史、オーラル・ヒストリーとしても唯一無二の貴重な映画遺産となっています。
本作は、1988年から2020年2月末までに173篇が製作されており、そのうちの7割近くが、撮影から完成原版までビデオテープで作られました。残りは、近年のデータファイル形式で製作されています。



〇本プロジェクトでは、現存する以下のビデオテープ完成原版約110篇のデジタルファイル化を予定しています[2021年11月30日時点]。
*人名表記は、日本映画監督協会の資料に準じています。今後調査を進めていく過程で、表記やタイトル、テープ種類に変更が生じる場合があります。





「日本映画監督協会」について
日本映画監督協会は、日本における唯一の映画監督のための協同組合です。1936年に村田実、衣笠貞之助、牛原虚彦、伊藤大輔、溝口健二、小津安二郎、五所平之助、成瀬巳喜男、稲垣浩ら23人の劇映画監督が結集して創立し、戦時下の1943年に政府の要請による解散、戦後1949年の再建を経て、一貫して映画・映像分野の発展と監督の地位向上のための活動を続けています。
歴代会長(理事長)は、村田実(1936-1937)、溝口健二(1937-1943、1949-1955)、小津安二郎(1955-1963)、五所平之助(1964-1980)、大島渚(1980-1996)、深作欣二(1996-2003)、山田洋次(2003-2004)、崔洋一(2004-)。



 

26. 『わが映画人生』DVD所蔵館(全196館)のリストが完成しました!

皆さまのご支援によりデジタルファイル化が実現した『わが映画人生』のDVD3枚セットを3月上旬に公立図書館等施設196館に寄贈させていただきましたが、この度、寄贈先の196館すべてで館内視聴が可能となりました。
ぜひ、お近くの施設で『わが映画人生』をご視聴ください!
 
『わが映画人生』DVD 所蔵館リスト(全196館)

25. 『わが映画人生』DVD所蔵館リスト(第2弾)の発表です!

『わが映画人生』DVDの館内視聴可能な図書館リストを更新しました。
前回の173館のリストから、19館増えました!


『わが映画人生』DVD 所蔵館リスト(第2弾)

次回の更新(12月予定)で、全196館のリストが完成する予定です。
お近くの施設でぜひご視聴ください。

24. 国立映画アーカイブの上映企画で『わが映画人生』をご覧いただけます

国立映画アーカイブでは、2023年7月4日(火)~9月3日(日)、10月10日(火)~22日(日)まで、上映企画「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」を開催しています。本プログラムは、惜しまれながら逝去された映画人の方々を追悼する企画で、『わが映画人生』4本の上映が含まれています。
上映素材は、クラウドファンディングで作成したデジタルファイルをもとにしたDCPです。
 
『映画を語る 東映大泉篇・II』はインタビュー形式ではなく、シリーズの特別版として、1959-70年に東映東京撮影所に入った5名による、助監督時代についての座談会を収録したものです。師事した監督たちの思い出から、作家性への矜持や撮影所合理化の余波などについて率直に語っています。
 
『わが映画人生 澤田幸弘監督』は10月10日から始まる本特集の第2期での上映です。澤田監督の代表作『反逆のメロディー』も特集内で上映されます。ぜひご覧ください。
 
 
<今後上映される作品>
8月17日(木) 19:00、8月18日(金) 15:20
追悼:澤井信一郎、小平裕 『映画を語る 東映大泉篇・II』(2003年、司会:澤井信一郎、出演:小平裕、伊藤俊也、梶間俊一、小松範任)
 
10月17日(火)15:00、10月20日(金) 18:40
追悼:澤田幸弘 『わが映画人生 澤田幸弘監督』(2009年、インタビュアー:斉藤信幸)
 
<上映が終了した作品>
7月7日(金) 18:40、7月9日(日) 15:30
追悼:鍛冶昇 『わが映画人生 鍛冶昇監督』(2007年、インタビュアー:蔵原惟二)
 
7月20日(木) 19:00、7月22日(土) 15:30
追悼:澤井信一郎 『わが映画人生 マキノ雅裕監督』(2002年、インタビュアー:澤井信一郎)
 
 
詳しくは国立映画アーカイブのウェブサイトをご覧ください。
逝ける映画人を偲んで 2021-2022 


 

23. 『わが映画人生』DVD所蔵館リスト(第1弾)の発表です!

3月上旬に『わが映画人生』のDVDを寄贈させていただいた公立図書館等施設196館中、173館で来月4月中旬頃から、館内視聴が可能になる予定です。お近くの施設でぜひご視聴ください!

『わが映画人生』DVD 所蔵館リスト(第1弾)

リスト内にある図書館の中には、すでにwebサイトの資料検索で『わが映画人生』DVD3枚の所蔵を確認できるところもありますが、多くの館では登録・整備作業を鋭意進めておられる最中ですので、資料検索から所蔵確認ができるようになるまで、皆さまどうぞ楽しみにお待ちください。
 
今後、数か月単位で追加リストを発表しますが、コロナ対策による視聴覚ブースの利用停止や蔵書・資料の登録から閲覧まで半年かかるなど様々な状況ですので、全196館のリストが揃うまで半年以上かかる予定です。
DVDのご利用は、図書館内の視聴覚ブースでの視聴に限定されます。各篇の分数を参考に、お時間に余裕をもってご利用ください。

22. 京都文化博物館との共催企画「『わが映画人生』特別上映会 ―映画監督は語る―」、おかげさまで無事に終了しました!

3月2日(日)に開幕した「【磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト】『わが映画人生』特別上映会 ―映画監督は語る―」は、3月12日(日)に閉幕しました。ご来場くださった皆さま、そして京都文化博物館の皆さま、ありがとうございました!
2日から12日の10日間、10篇の作品を日替わりでDCPにて上映しました。
会場の京都文化博物館3階フィルムシアターには、初日の『わが映画人生 黒澤明監督』から多くの方がご来場くださり、京都でのお披露目上映を喜んで下さる声も多くいただきました。
 
4日(土)の『わが映画人生 マキノ雅裕監督』上映に参加した国立映画アーカイブ研究員によると、本篇上映中、皆さん熱心にマキノ監督×澤井監督の対話に聞き入りつつ何度も笑い声が漏れるなど、両監督への親愛の情と敬意が伝わるとても穏やかで温かみのある上映会となったそうです。
上映後のトークでは、「磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト」の成立経緯とともに、ユネスコが発した「マグネティック・テープ・アラート」や、2025年をデッドラインとするビデオテープ映像の大量絶滅の危機などの説明があり、終わったあとに熱心に質問される方や、上映会への喜びの言葉や次の上映を望む声が多く寄せられたとのことです。どうもありがとうございました。
 
10日間の上映中、京都文化博物館3階フィルムシアターには、本プロジェクトをご支援下さった方々をはじめ、監督たちのご遺族や関係者の方々も遠方からお越しになり、最終日の『わが映画人生 澤島忠監督』は笑い声と拍手で締めくくられたとのこと。
スクリーンに甦ったそれぞれの監督たちの話しぶりに、胸を熱くされた方も多かったようです。


今回の特別上映会の記念に、会期中、京都文化博物館3階フィルムシアターに飾られたパネルがこちら。(京都文化博物館からは本レポートでの掲載のご許可をいただきました。ありがとうございました!)


 

21. 『わが映画人生』のDVDが完成しました!

皆さまにご支援いただきデジタルファイル化をした『わが映画人生』のDVDが完成しました!今回のレポートでは、DVDに収録された作品や公立図書館への寄贈の進捗状況についてご紹介します。

国立美術館のクラウドファンディング第3弾では、磁気テープの映画遺産を長期的に保存し未来に引き継ぐために、国立映画アーカイブに寄贈された『わが映画人生』完成原版テープ約110篇のデジタルファイル化と、デジタル化した『わが映画人生』の鑑賞機会を増やすことを2つの大きな柱としてプロジェクトを行ってきました。
昨年7月と8月には、国立映画アーカイブ小ホールにて、支援者の皆さまを対象とした上映会を行い、デジタルファイル化を終えた5作品がお披露目されました。
そしてこのたび、『わが映画人生』のDVDが完成し2月28日に国立映画アーカイブに納品されました!

DVDは3枚セットで、以下7篇を収録しています。
1)『わが映画人生 黒澤明監督』『わが映画人生 本多猪四郎監督』 (計173分)
2)『わが映画人生 マキノ雅裕監督』『わが映画人生 岡本喜八監督』 (計173分)
3)『わが映画人生 谷口千吉監督』『わが映画人生 新藤兼人監督』『わが映画人生 鈴木英夫監督』 (計161分)
 
収録篇は、支援者の皆さまにご投票いただいた「図書館で見たい『わが映画人生』を選ぼう!」の結果を最優先したうえで、DVDに収録可能な分数から、より多くの篇を収録できる組み合わせを考えました。結果、第5位までの6篇と、第7位で56分の1篇の計7篇となりました。

本DVDの寄贈館については、公益社団法人日本図書館協会 公共図書館部会様にご協力をいただき、2022年秋から12月までの間、全国の公立図書館を対象に「同一施設内視聴覚ブースでの個人視聴」を利用条件として受贈希望館を募りました。希望の連絡をくださった館は、北海道から九州までの計196館です。DVDは今月上旬に各館に発送します。
寄贈館の詳細については、各館でのDVD登録が済んだ頃に本レポートで改めてご報告しますので、もう少しお待ちください。

20. 京都文化博物館で『わが映画人生』が特別上映されます!(3/2~3/12)

3月2日(日)から3月12日(日)まで京都文化博物館3階フィルムシアターで、【磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト】『わが映画人生』特別上映会 ―映画監督は語る―が開催されます。
お運びいただける方は、ぜひこの機会にご鑑賞ください!



詳細は、京都文化博物館のHPをご覧ください。

19. 国立映画アーカイブの上映企画で『わが映画人生』をご覧いただけます!

国立映画アーカイブでは、2023年2月7日(火)~3月26日(日)にかけて、上映企画「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」を開催します。本企画は、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・編集・結髪・スクリプターなど多様な領域で手腕を発揮してきた日本の女性映画人の歴史を掘り起こし、作品の上映を通じて日本映画の新たな視座を切り開くことを目指しています。
そして、3月2日(木)15:00と3月4日(土)18:20に上映する「藤原智子/渋谷昶子」プログラムのなかで、『わが映画人生 藤原智子監督』(2007年)が上映されます! 
 
藤原智子は、新理研映画から日本映画新社に移り、1960年に『オランウータンの知恵』で監督デビュー。育児などで現場を離れて美術映画などの脚本家として活躍し、1981年に監督復帰。1990年代以降は女性史をテーマに撮り続けました。聞き手を務めるのは、スクリプター出身の渋谷昶子。上映時には、『オランウータンの知恵』と、カンヌ国際映画祭短篇部門グランプリを受賞した渋谷昶子監督作『挑戦』(1963年)も併せてご鑑賞いただけます。
 
上映素材は、クラウドファンディングで作成したデジタルファイルをもとにしたDCPです。『わが映画人生』シリーズで唯一の女性監督のインタビュー回でもありますので、ぜひお見逃しなく!

※『オランウータンの知恵』、『挑戦』、『わが映画人生 藤原智子監督』3作品で1つのプログラムですので、1作品のみの鑑賞はできません。

日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで


 

18. 参加記念品(招待券/3千円・5千円コース)をお送りしました

12月に入り、寒さが増してきましたが、いかがお過ごしでしょうか。本日より、国立映画アーカイブで企画展「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」が始まりました。3千円コースと5千円コースにご参加いただいた皆さまには、先日、展覧会の招待券をお送りしました。ぜひご利用ください。
1万円以上の支援コースにご参加くださった皆さまは、すでにお持ちの「年間パスポート」で本展覧会をご覧いただけます。
本展では、古今東西、多種多様な恐怖映画の音楽を聴くことができる特設コーナーがあります。視覚も聴覚も使って “身も凍る恐怖の世界”をお楽しみください。暖かくしてお越しください!
 
企画展「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」
2022年12月13日(火)~2023年3月26日(日)
国立映画アーカイブ展示室(7階)
*月曜日および12月27日(火)~1月3日(火)は休室です。
ご来館の前に、国立映画アーカイブのウェブサイトで最新の情報をご覧ください。

17. プロジェクト記念リーフレットをお送りしました。

紅葉が美しい季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
クラウドファンディングにご参加くださったすべての方に、先日記念リーフレットをお送りしました。プロジェクトの概要や結果のご報告、日本映画監督協会や『わが映画人生』について、ご支援くださった皆さまへの感謝、国立映画アーカイブや国立美術館のクラウドファンディングのご紹介など、本プロジェクトを総括した一冊です。ぜひご覧くださいませ。
 
東京・京橋の国立映画アーカイブでは、企画展「脚本家 黒澤明」(11月27日(日)まで)を開催中です。クラウドファンディング参加者限定の年間パスをお持ちの方、展覧会招待券をお持ちの方は、ぜひご利用ください!
1階エントランスロビーには、本プロジェクトの記念パネルが設置されています。すでにご覧くださった方もいらっしゃるかと思います。まだ見ていない、見逃した、という方は次のご来館の際にぜひご覧ください。

16. 全支援者を対象とした「お披露目上映会」を開催しました!

7月31日、国立映画アーカイブ小ホールにて「『わが映画人生』お披露目上映会」を開催しました。
本プロジェクトでは、5万円以上のコースの参加記念として、「見たい一篇」を募り、上位になった作品の特別試写会を行うことが決まっていましたが、上映素材やDVDを作成するにあたり、デジタルファイル化のために力を貸してくださった支援者の皆さまの、より総意に近い「見たい一篇」を参考にしたいと思い、4月に中旬に、全支援者を対象としたアンケートを実施しました。そしてアンケート結果上位3篇すべてのDCPが7月にはそろうことがわかりました。
 
そこで、当初は予定していなかった、全支援者に向けた上映会を実施することを決めました。7月31日を逃すと年度内では国立映画アーカイブの上映ホールが空くタイミングがなかったため、この日にお披露目上映会を開催する運びとなったのです。
 
上映会では、アンケート第1位となった「黒澤明×大島渚」(1993年、116分)、同率2位の「マキノ雅裕×澤井信一郎」(1988年、113分)、「本多猪四郎×坂野義光」(1990年、58分)を上映しました。7月24日の特別試写会でも上映した「黒澤明×大島渚」に続き、サイレントからトーキーへの移行が個人史として語られる「マキノ雅裕×澤井信一郎」、ゴジラのフィギュアを手にしながら、今も世界中に愛される怪獣の誕生を語る「本多猪四郎×坂野義光」、会場内は、時に笑いも交えながら、終始スクリーンに引きこまれていました。


「『わが映画人生』お披露目上映会」当日のプログラム
 
現在は、館内閲覧用に本作DVDの所蔵を希望する各都道府県中央図書館等への寄贈に向けて、一部作品のDVD作成作業を行っています。

15.  参加記念品(招待券/3千円・5千円コース)をお送りしました!

今日から8月。連日の猛烈な暑さに外出するのも億劫になってしまいますが、国立映画アーカイブでは明日8月2日(火)から展覧会「脚本家 黒澤明」が始まります。先月下旬、3千円コースと5千円コースにご参加いただいた皆さまには展覧会の招待券をお送りしましたが、お手元に届いているでしょうか。
1万円以上の支援コースにご参加くださった皆さまは、すでにお持ちの「年間パスポート」で「脚本家 黒澤明」展をご覧いただけます。
先日国立映画アーカイブでお披露目された「わが映画人生 黒澤明監督」の中でも、ご自身の脚本についてじっくり語る黒澤監督のお姿がありました。
連日の猛暑とコロナ禍、是非にとは言い難いところではありますが、“修行時代から後期作品まで-「書く人」黒澤の仕事をたどる”本展をどうぞご覧ください。

展覧会「脚本家 黒澤明」
2022年8月2日(火)~11月27日(日)
国立映画アーカイブ展示室(7階)
*月曜日および9月6日(火)~9日(金)、9月27日(火)~10月2日(日)は休室です。


14. ついにお披露目!『わが映画人生』特別試写会

快晴の7月24日。東京・京橋の国立映画アーカイブで、「『わが映画人生』特別試写会」を開催しました。この特別試写会は、5万円コース以上の記念品で、“見たい一篇”の投票で1位になった「黒澤明×大島渚」(1993年、116分)と「堀川弘通×浅尾政行」(1992年、85分)、そして3位の「谷口千吉×岡本喜八」(1990年、43分)を上映しました。

上映前には、国立映画アーカイブの岡島尚志館長と、今年6月に日本映画監督協会理事長に就任された本木克英監督が登壇。岡島館長はあいさつの中で、映画監督のインタビュー映像という資料の映画史における重要性を説きました。本木監督は、本プロジェクトを発足当初から支えられ、ご体調の関係でイベントへのご出席がかなわなかった崔洋一監督(日本映画監督協会前理事長)からのメッセージを代読されました。「時に極私的な言葉から移ろう世界史的転換点が透けて見えたり、いわば私たち映画監督の商売道具である、世界に広げろ大風呂敷のマニフェストから個人生活の秘密が垣間見えたり、とても不思議でファンタスティックなドキュメンタリー、そして言い過ぎでなければ、小洒落た劇映画のような唯一無二の作品群です」と、『わが映画人生』の貴重さを改めて感じさせる崔監督のメッセージでした。

崔洋一監督のメッセージを読み上げる本木克英監督

2022年3月にクラウドファンディングが終了してから、およそ4か月を経て、ようやく支援者にお披露目されることになった『わが映画人生』。3篇のいずれも、監督の生い立ちから映画制作の裏話、さまざまな映画人との交流や、映画づくりに対する思いなど、日本映画史における一級の価値を有する内容で、監督たちのユーモラスな語り口に上映中はところどころ笑いも起きていました。また、会話の間合いであったり、監督たちの所作や表情、声のトーンや煙草を吸う仕草であったり、そうしたひとつひとつの視覚的・聴覚的な細部には、映像資料だからこそ伝えられる豊かな情報があふれています。
 
上映が終わると、「これはすごい」「デジタルファイル化できて本当によかった」と感嘆の言葉も聞こえてきました。
 
今後は本作DVDの所蔵を希望する各都道府県中央図書館等の館内閲覧用に、一部作品をDVDにまとめ、寄贈する予定です。

13. 参加記念品のご紹介 プロジェクトオリジナルグッズ トートバッグ

本プロジェクトへのご参加記念品を、準備ができたものから順にお届けしております。少し前になりますが、国立美術館のクラウドファンディング第3弾オリジナルグッズとして、トートバッグを対象の皆さまにお送りしました。
 
お手元に届いた皆さま、お使いいただけているでしょうか?
バッグはしっかりとした生地で、マチ付き、これからの季節にぴったりなブルーをチョイスしました。
バッグの中央には、本プロジェクトのサイトやチラシでたくさん目にしてくださった(はず)のメイン画像の中央に置かれた磁気テープをデザインし、『我が映画人生』のタイトルシールが、そして国立美術館の英語表記と国立映画アーカイブのロゴを下部左右に配置しています。
 
バッグを手にした方からは、「D2テープですね!」と歓喜のお声をいただきました。ぜひ普段使いとしてお出かけいただき、街中で「お!」と注目の視線を集めていただければ嬉しい限りです。

12. 国立映画アーカイブが採用したフォーマットとその理由

3月31日をもって参加受付が終了した『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクトは、現在、作品の活用に向けた作業を進めています。
 
デジタルファイル化の作業をお願いした東京光音さんから納品されたデジタルファイル一式は、16TB(テラバイト)の容量を有したHDD(ハードディスクドライブ)5台に収められていました。つまり、80TB。ちなみに、1TBは、1000GB(ギガバイト)、1GBは1000MB(メガバイト)です。どれほど膨大なデータか、ということがよくわかりますね!

 
ここには保存用のマスターデータとアクセス用のデータが入っています。本プロジェクトは、ユネスコが2019年に発した警告「マグネティック・テープ・アラート」(*)を発端としています。国立映画アーカイブでは、その対処の一助となるよう、アメリカ議会図書館(LC)や米国国立公文書館(NARA)、国際音声視聴覚アーカイブ協会(IASA)が先に発表していた案内を参考にしながら、デジタルファイル化作業の簡易なガイドラインを作成し、本プロジェクトもそれに基づいてフォーマットを定めました。ガイドラインを始めとした、「マグネティック・テープ・アラート」関連の参考資料はこちらからご覧いただけます。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2021/#section1-6
 
*再生機の保守サービス終了(2023年3月)、技術者の減少、キャリアの経年劣化などから、世界中で磁気テープの再生ができなくなるという警告。
 
 
保存用のマスターは、オリジナルの完全かつ真正なコピーであること、可能な限り高品質を追求することなどが原則として求められます。そのため、圧縮しない状態、あるいは可逆圧縮(情報損失を伴わない圧縮)が推奨されています。またファイルフォーマットとしては、AVI、MOV、MXF、MKV、IMPと様々なものが推奨されています。本プロジェクトでは、映像産業内で広く用いられているため対応するソフトウェアや技術情報が充実していること、また国立映画アーカイブ内部の作業環境等も考慮し、非圧縮のMOV(V210)を採用しました。アクセス用ファイルはMOV(ProRes422HQ)です。ProResは、非可逆圧縮(情報の損失を伴う圧縮)ではあるものの高品質を維持し、放送や配信、DVD作成等、さまざまな目的に応じて活用しやすいことが特徴です。
 
現在は、プロジェクト支援者の方を対象に先日実施したアンケート「あなたの見たい一篇を教えてください!」を参考に上映素材の作成を検討しています。

11. 参加記念品のご紹介 崔洋一理事長サイン付き『日本映画監督協会の五〇年』

本プロジェクトへのご参加記念品を、準備ができたものから順にお届けしておりますが、大型連休前に、「日本映画監督協会提供 理事長 崔洋一監督 サイン本 『日本映画監督協会の五〇年』」を3万円コースにご参加くださった皆さまにお送りしました。
 
本著は、長きにわたり日本映画監督協会の事務局長を務められた故柿田清二氏の著書『日本映画監督協会の五〇年』を、協会創立80周年の記念事業の一環として復刻したものです。表紙を開いてすぐの鮮やかな山吹色のページに、現理事長の崔洋一監督がサインをしてくださっていて、大変貴重な一冊です。


著書の柿田清二氏は、1950年に協会の事務局に入り、36年の歳月を経た協会創立50年にあたる年に、周年記念の事業を終えたのち、事務局長を辞されました。その後、協会の会報誌に、50年間の活動について連載しました。これを、1992年当時に理事長であった大島渚氏を始めとする方々の熱望により、一冊の本にまとめたのが本著です。

昭和11年から平成3年まで、時代ごとに起きた様々な出来事が綴られていて、当時を知る方々にとっては懐かしい記憶がよみがえり、若い世代の方々にとっては発見の宝庫、また歴史的な資料としてもとても貴重ですね。発会式や創立メンバーの寄せ書き、総会や祝賀会の様子、故人の在りし日のお姿など、貴重なお写真もたくさん掲載されています。
 
最後に参加記念品として本著をご提供くださった日本映画監督協会様、一冊一冊にサインをしてくださった崔洋一理事長に改めてお礼申し上げます。
 

10. 参加記念品(国立映画アーカイブオリジナルグッズ)をお送りしました!

皆さま、国立美術館のクラウドファンディングにご参加いただきありがとうございました。 本プロジェクトへのご参加の記念品を準備ができたものから順にお届けしておりますが、年間パスポートに続いて、国立映画アーカイブのオリジナルグッズとしてお送りしたのは、4種類のポストカードです。デザインは、映画『忠次旅日記』とアニメーション作家・大藤信郎の資料を使用しています。
 

『忠次旅日記』
 日本映画史に残る名作として高い評価を受けた『忠次旅日記』三部作(1927年、監督:伊藤大輔)は、長い間、フィルムが現存しない“失われた映画”とされてきました。しかし、1991年に広島の民家で完全版ではないもののフィルムが発掘され、広島市映像文化ライブラリーの仲介を経て当館に寄贈、復元作業を経て、再び観客の前に蘇ったのです。『忠次旅日記』のポストカードは、第三部「御用篇」のスチル写真と、今見てもモダンで美しいデザインの公開当時のポスターを用いた2パターンです。
 国立映画アーカイブ7階展示室の常設展では、デジタル復元された『忠次旅日記』の一部をモニターでご覧いただくことができます。
 
アニメーション作家・大藤信郎
 大藤信郎(1900-1961)は、千代紙の切り絵アニメーションや色セロファン影絵のアニメーションなど独自の手法を開拓し、日本のアニメーションの礎を築いた作家のひとりです。国立映画アーカイブの前身である東京国立近代美術館フィルムセンターの開館(1970年)後ほどなく遺品が寄贈され、同館は大藤の生涯コレクションを所蔵することになりました。ポストカードでは、大藤作品にしばしば登場した、くりっとした目が愛らしい犬のキャラクター「ちんころ平平(へいべい)」をあしらったものと、はちまきを巻いたなまずたちが踊る『沼の大将』の写真の2パターンがございます。
 WEBサイト「日本アニメーション映画クラシックス」では、大藤作品の映像やたくさんの資料画像をご覧になれます。

09. 『わが映画人生』見たい一篇に関するアンケートを行います!

皆さま、国立美術館のクラウドファンディング第3弾にご参加くださりありがとうございました。お振込みでのご参加も完了し、支援者総数257人、支援総額5,442,000円、目標達成率108%で終了することができました。改めて心からお礼申し上げます!
 本プロジェクトでは、一人でも多くの方に『わが映画人生』という唯一無二の作品に触れていただけるよう、デジタルファイル化した作品の上映素材を作成し、国立映画アーカイブで上映する他、DVDを作成し、希望する各都道府県中央図書館等の館内閲覧用に寄贈する予定です。上映素材やDVDを作成するにあたり参考にさせていただきたく、「あなたの見たい一篇を教えてください!」というアンケートを行うことにしました。(DVDに収録できる作品の本数は、現時点では未定です。)
 ご参加くださったすべての皆さまには、4/15にアンケートフォームにアクセスできるURLをメールでお送りしますので、ぜひご協力をお願い致します!!

08. 参加記念品(招待券・年間パスポート)をお送りしました!

皆さま、国立美術館のクラウドファンディングにご参加いただきありがとうございました。
本プロジェクトへのご参加の記念品を、準備ができたものから順にお届けします。今週は、4月12日から始まる企画展「日本の映画館」の招待券(3,000円・5,000円コース)と展示室年間パスポート(10,000円コース~)をお送りしました。ぜひご利用ください!

07. 御礼 ご支援のお申込み受付を終了しました

3月31日をもちまして、国立美術館のクラウドファンディング第3弾プロジェクトはご支援のお申込み受付を終了いたしました。たくさんの方に応援いただき、無事に目標を達成することができました。厚く厚くお礼申し上げます!

 本プロジェクトでは、オンライン決済によるご参加に加え、お振込みでもご参加いただけますので、3月末にご参加をご希望くださった皆さまからのお振込みがすべて終了いたしましたら、最終的な支援者数と支援総額を改めてご報告いたします。

 なお、本プロジェクトの参加記念品につきましては、現在「企画展招待券」と「年間パスポート」、「国立映画アーカイブオリジナルグッズ」の発送を準備しております。4月11日までにお手元に届くよう発送いたしますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。その他の記念品につきましては、準備ができましたらまた活動レポート内でお知らせします。もう少々、お待ちくださいませ。

06. 目標達成率100%となりました!!

皆さま、3月28日に目標金額の500万円に到達し、目標達成率100%となりました!!
そして本日3月29日12時現在、102%となっております。目標達成率の円グラフに新しい色が加わりました。
最終日まであと2日と半日。目標金額を超えて集まったご支援金は上映素材の制作など、本プロジェクトのために大切に使わせていただきます。
 
これまでご参加くださった皆さま、そして応援してくださっている皆さまに、改めまして心から感謝申し上げます。
 
募集期間は残り2日と半日ですが、プロジェクトはまだまだ続きますので、引き続き応援いただけますと幸いです。

05.  デジタルファイル化作業を見学してきました!

前回の活動レポートでは、『わが映画人生』の磁気テープの完成原版を、デジタルファイル化をお願いする東京光音さんに引き渡すまでの作業をご紹介しました。今回のレポートでは、デジタルファイル化の作業をご紹介します。
 
 2月上旬、東京光音さんの初台営業所に伺い、進行中の『わが映画人生』のデジタルファイル化作業の様子を見学してきました。
 
 案内してくださったのは、株式会社東京光音営業担当主任の亀谷篤志さんと技術担当主任の雨宮睦さん。さまざまな機材が完備されたオフィスで、まず見せていただいたのがクリーニング専用機でした。外側は状態が良さそうに見える磁気テープも、テープ部分にホコリが付着したり、場合によってはカビが生えていることもあるのです。そのため、デジタルファイル化を行う前には、それらを可能な範囲で除去するクリーニング作業が必須です。



 クリーニング専用機はさまざまな規格のテープに対応した複数の機種があり、効率的にテープを回せるよう、タイマーで稼働時間を計りながら作業をしているそうです。まず、目視と「音」をたよりに細かくテープの状態を確認します。音というのは、テープをゆっくりと優しく左右に傾け、内側から聞こえる音で内部の部品が剥落していないかを確かめるのだそう。もしも目視でカビが確認された場合には、機械にかける前にそのテープを半日がかりで、それも手作業でクリーニングをするということです。クリーニング専用機もいつまでも替えが利くわけではないので、壊れないよう、慎重に扱わなければなりません。同機に対しては専用の紙を使ってホコリをはらい、それで取り除けなかった分をエアーコンプレッサーで除去します。また、テープの時間ごとにどれくらい汚れや傷が入っているかを光学技術で検知し、テープ表面の上部・中央・下部のエリア別に状態を記載した検査表を出力してくれます。
 
 『わが映画人生』の完成原版テープは既にすべてクリーニング作業を終えており、今はその次のステップである、磁気テープをデジタルファイル化して取り込む作業の真っ最中です。取り込みには作品の長さと同じ時間がかかるため、長丁場の仕事となります。無事に取り込みが完了したら、パソコンの編集ソフトで映像を確認していきます。



 1988年から制作され始めた『わが映画人生』は、エピソードによって完成原版を制作した会社が異なり、カラーバーがあったりなかったり、本編開始のタイムコードが不統一だったりと収録形式にバラつきが生じているため、それらを統一する編集作業も並行しておこなっています。また、『わが映画人生』は良好な状態のテープが比較的多かったものの、この段階で、初めのクリーニング作業では取りきれなかった微妙な埃か何かによるノイズの発生が確認されたエピソードがいくつかありました。そういう時には、もう一度クリーニングをして再度収録をしなおすそうで、ものによっては、5回クリーニングにかけたものもあったそうです。



 デジタルファイルとして一旦取り込んだ後もまだまだ色んな作業があるのですね。また、今回のプロジェクトで作成するデジタルファイルは、保存用ファイルのマスターデータと、アクセス用ファイルの2種類です。マスターデータは容量が非常に大きく、60分の映像でおよそ500GBにのぼります。『わが映画人生』113篇すべてだと約130TB。まとめて書き出すには10日ほどがかかるデータ量のため、細かく時間を分けながら書き出しをしているそうです。本プロジェクトの核をなすこの貴重な作業を、東京光音さんでは3名の1チームがフル稼働しながらも、こつこつと丁寧に進めてくださっています。2月21日時点で、5割ほどのマスターデータが完了しているとのこと。完了が待ち遠しいですね!

04.  デジタルファイル化 はじめの一歩 【完成原版テープの出荷】

前回の活動レポートでは、『わが映画人生』の磁気テープの事前調査についてご紹介しました。今回のレポートでは、日本監督協会さんからお預かりしたすべてのテープの中から、完成原版を取り出し、デジタルファイル化をお願いする東京光音さんに引き渡すまでの作業をご紹介します。

 『わが映画人生』原版テープのデジタルファイル化作業は、新宿区にある株式会社東京光音に依頼することになりました。東京光音さんは、フィルム、ビデオ、サウンドのデジタル修復・復元のプロフェッショナル。国立映画アーカイブが開催した「[緊急フォーラム] マグネティック・テープ・アラート:膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」では同社の鈴木伸和さんにトークイベントにご登壇いただき、磁気テープのデジタルファイル化とテープの保存についてお話しいただきました。このイベントの資料や映像は国立映画アーカイブのウェブサイトからご覧いただけます。 https://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2021/#section1-5  

 去る1月14日、東京光音さんにデジタルファイル化する原版テープを集荷していただくため、国立映画アーカイブの職員が『わが映画人生』磁気テープ5箱から、デジタルファイル化する113篇の完成原版テープを取り出す作業を行いました。



 前回の活動レポートで紹介した選定リストをもとに、テープの間違いやエピソードの漏れがないよう、リスト上のID番号とタイトルを現物と慎重に照らし合わせながら、一本一本ピックアップ作業を進めます。テープの中には、撮影素材や、編集が加わっているけれど完成原版ではない素材など、色々な段階のものが混ざっており、エピソードによっては10本ほどの素材があることも。手のひらサイズのminiDVからアタッシュケースのようなD2Lまで、多岐にわたる規格のテープの山から、4人がかりの作業とダブルチェック体制によって、およそ1時間で113篇の完成原版テープがきれいに取り出されました。



 この後完成原版は、緩衝材を詰めて万全を期した状態で、1月19日に東京光音さんに集荷され、デジタルファイル化の作業が本格的に始まりました。並行して、国立映画アーカイブでは、初の磁気テープコレクションとして『わが映画人生』を収蔵する準備を粛々と進めております。磁気テープのデジタルファイル化っていったいどういう作業をするの? ということについても、今後活動レポートで紹介する予定です。どうぞお楽しみに!



 

03. 『わが映画人生』磁気テープの事前調査について

今回の活動レポートでは、本プロジェクトをスタートする際に行った『わが映画人生』の磁気テープの事前調査について、紹介します。
 
 さて、皆さんは「事前調査」と聞いて、どのような作業を思い浮かべるでしょうか?国立美術館のクラウドファンディング第3弾は、『わが映画人生』の磁気テープをデジタルファイル化するプロジェクトですが、本プロジェクトをスタートする前に、さまざまな事前調査を行いました。具体的には、日本映画監督協会製作の『わが映画人生』とは「どういう作品か」、「どれだけの本数が作られたのか」、「これまで公開されたことがあるのか」など、作品に関する調査はもちろん、「磁気テープの映像は2025年までにデジタルファイル化しないと失われてしまう」というユネスコの警告“マグネティック・テープ・アラート”に関する調査や、磁気テープ映像のデジタルファイル化とその保存方法の検討などがあげられます。
 
 今回ご紹介するのは、その中でも最終段階の調査です。それは、プロジェクトを立ち上げる12月1日の時点で調査結果として公表する必要があった「このプロジェクトで何をデジタルファイル化するのか」を明らかにする調査です。この調査のデッドラインは、プロジェクトを開始する12月1日の前日、11月30日(火)でした。実は、チラシやHPに記載されている[2021年11月30日時点]は、その生々しい証なのです。
 
 数百本はあると思われるビデオテープの中から、1作品ずつ完成原版のテープを特定して、デジタルファイル化の対象を決めていく作業は、作品とテープがリスト化されているか、テープがまとまって保管されているか、テープ自体のコンディションは良いかなどで、その所要時間が大きく変わってきます。国立映画アーカイブでは、日本映画監督協会とこまめに相談しながら、作品とテープのリストもあること、保管状況やテープの状態も悪くはなさそうという情報から、最終調査には最低2か月必要と計画をたて、9月16日、日本映画監督協会へ伺い、リストとテープ一式をお預かりしました。



 作業の第一段階は、お預かりしたすべてのテープのリストの作成です。日本映画監督協会から提供いただいた作品テープリストをベースに、実際にビデオテープを一本ずつ、規格(種類)を確認しながら、テープに添えられている記録表の情報や、ケースやラベルに記載されている情報などをデータに入力していきます。リスト上のデータとテープの現物を一致させていくためにID番号もふり、番号のシールをテープに貼っていきます。作品には、miniDVやDVCAMとDVDなど何種類もの規格が使われているものもあり、それらはいちいち段ボールをひっくり返して現物を確認せずに済むように、写真も撮っていきます。そのID番号も含めて、入力項目は、「作品番号」「タイトル」「巻数」「ケースシール番号(画像ファイル名)」「制作会社」「収録分数」「メディアフォーマット」「VTR機種」「完成原版表記有無」「ORG/DUB(オリジナル/複製の表記)」「音声」「TC(タイムコード)」「テープ作成日(作業日)」「視聴環境」「記録方式特記事項」「備考」「劣化状態」の17項目にも及びました。

 これらの作業は、磁気テープの管理や扱いに長けている専門の会社に依頼し、テープの状態も、デジタルファイル化に支障がなさそうか、目視で確認していただきました。この事前調査で重視したことは、本プロジェクトに着手する前にテープを絶対に傷めることがないように、再生機にかけることなく、テープの外観や付属資料のみで一刻も早くリスト化する、という点でした。



 第二段階は、入力が完了したリストをもとに、どれが完成原版テープかを確定していく作業です。中には、記録紙に完成原版と書かれているテープと完成原版シールが貼られているテープが複数あったり、完成原版の記載が全くない作品もあるため、丹念にリストを見ながらテープの規格や制作年月日などから検討を重ね、関係資料を参照したり、日本映画監督協会に相談しながら、完成原版のテープがどれかを見極めていきます。この作業によって、本プロジェクトでデジタルファイル化する完成原版テープの作品数・規格・タイトルを約110篇と確定できたのが、まさにデッドラインの11月30日でした。どちらが完成原版テープか判断しきれない作品、あるいは上映会、CS放送用など、完成原版が複数ある可能性のある作品については、たとえば「マキノ雅裕×澤井信一郎」監督の回のように、DigitalβCAMとD2Lなど、2種類のテープを対象にしています。
 
 この作業で明らかになったことの一つには、完成原版が上映会での上映を前提として作成されたものではなく、CS放送などの目的のために作成されたものしか存在しない作品が複数あるということがありました。つまり、家庭用のモニターで視聴することを前提とした色調整や音調整がされているために、本プロジェクトでデジタルファイル化を行った後に、上映会を実施する際には、上映用の色調整などを新たに施して、上映用素材を作成する必要がでてくる、という課題が多く残ることもわかりました。
 
 今後、デジタルファイル化の作業が開始され、映像を確認できるようになった時には、1話ごとのタイトルの確定、作品クレジットなど、細かな作品情報も更新され、それらを通して、『わが映画人生』の総体に近い情報が明らかになっていくことになるでしょう。いずれにしても、デジタルファイル化を実施する本プロジェクトの終了後も、『わが映画人生』の保存と公開には、さまざまな課題や作業が待ち受けています。
 
 いかがでしたか?「デジタルファイル化をする磁気テープの事前調査」というとひと言ですが、その背景には膨大に細やかな作業が発生するのです。このプロジェクトや「マグネティック・テープ・アラート」を聞いて、今、磁気テープのデジタルファイル化にむけて同じような作業をしている方が各地におられるかもしれませんね。コツコツとやるしかないけれど、とても重要な作業なのです。事前調査にご協力くださった皆さまと、本プロジェクトの支援者の皆さまに改めて感謝いたします!

02. 国立映画アーカイブについて② 映画を守り、映画を未来へ

前回のレポートでは、国立映画アーカイブの歴史についてお話しました。今回は、相模原分館や京橋本館の現在の活動などについてご紹介したいと思います。
 
 2021年12月現在、国立映画アーカイブは約8万3千本のフィルムを所蔵していますが、フィルムは、適正な温度と湿度の環境下であれば百年以上の長期的な保存が可能なのだそうです!ただ、この「適正な温度と湿度の環境」を作り上げ管理するのはとても大変なことで、専用の施設も必要になります。映画フィルムを恒久的に保存するため、1986年に神奈川県相模原市にフィルムセンター相模原分館(現国立映画アーカイブ相模原分館)が設置され、2011年に映画フィルム及び映画資料の保存を拡充することを目的とした相模原分館収蔵庫増築棟が完成しました。こうして、国立映画アーカイブが所蔵するフィルムは、温度2~10℃、相対湿度35~40%の環境下で管理された、相模原分館の映画保存棟で保存されています。



映画を守り、映画を未来へ
 映画は、私たちの生活を豊かに彩ってきた娯楽、そして芸術であるとともに、大切な歴史資料でもあります。国立映画アーカイブの所蔵フィルムの中には、明治期に撮影されたフィルムや国の重要文化財に指定されたフィルムも存在します。国立映画アーカイブでは、全てのフィルムを私たちのかけがえのない文化遺産として、適正に保存し、次の世代へと確実に届ける活動を続けています。
 
 また、保存している映画や関連資料を、学びと楽しみのために活用できるようにすることも国立映画アーカイブの責務です。近年では、「日本アニメーション映画クラシックス」「映像でみる明治の日本」「関東大震災映像デジタルアーカイブ」といったWEBサイトを国立情報学研究所と共同で立ち上げ、所蔵作品をオンライン配信する試みも始めました。
 
 いまでは新作映画の大多数がデジタルメディアで撮影・上映されていますが、そのデジタル映画の原版や、フィルムからデジタルへの移行期に使用された磁気テープの原版の保存もまた、フィルムアーカイブにとっての大きな課題です。本プロジェクトでデジタルファイル化する『わが映画人生』は、国立映画アーカイブにとって初めてとなる、磁気テープのコレクションです。
 
 
 いかがでしたか?国立映画アーカイブの誕生までのお話と、現在の京橋本館と相模原分館での活動、そして国立映画アーカイブの使命。すべてを語りつくすことはできませんが、今日まで国立映画アーカイブをご存知なかった方々には、「ほー、こんな機関があるのか」と興味をもっていただけたなら嬉しいですし、これまでも応援してくださってきた方々には、国立映画アーカイブの魅力を改めて感じていただくことができたなら幸せです。
 
 次回は、本プロジェクトでデジタルファイル化をする『わが映画人生』の磁気テープの事前調査の様子をレポートしたいと思います。お楽しみに。

 

02. 国立映画アーカイブについて① 国立映画アーカイブの誕生まで

今回のレポートでは、国立映画アーカイブをご紹介します。皆さん、訪れたことはありますか?国立映画アーカイブは、日本で唯一の国立の映画機関で国内最大のフィルムアーカイブです。フィルムアーカイブとは、映画および映画関連資料の収集・保存・公開を行う機関のことです。さて、映画やその関連資料の収集・保存・公開を行う機関が、なぜ国立美術館?と思う方も多いのではないでしょうか。その謎を解くべく、今回のレポート「国立映画アーカイブについて①」では、国立映画アーカイブの歴史から誕生までをご紹介します。
 
 1952年に遡りましょう。この年の6月、同時代の美術を恒常的に展示するため、文部省所轄の機関として「国立近代美術館」が設置されました。中央区京橋の旧日活本社ビルの土地建物を購入、建築家前川國男の設計による改装工事を施して、同年12月に国立近代美術館が開館しました。この時、開館を記念して第1回展「日本近代美術展:近代絵画の回顧と展望」という展覧会が開催されています。そして国立近代美術館の設置時の事業のひとつに「映画事業(フィルム・ライブラリー)」がありました。ここがのちの国立映画アーカイブとなるわけです。中央区京橋は日本映画にゆかりの深い場所で、さまざまな映画会社が本社を構えた過去を持ちます。国立映画アーカイブが建つまさにその場所は、明治の頃には映画館「第一福宝館」が建ち、昭和初期には旧日活本社ビルが建てられました。

 その後、国立近代美術館は、収蔵品の増加と企画展の拡充により、コレクションの展示が次第に制約されるようになり、1969年に北の丸公園の一画に新館の造営が決まり、現在の場所に移転、谷口吉郎設計による新館が開館しました。映画事業は、ひとつの部門として機能が拡充され、1969年に東京国立近代美術館フィルムセンターが設置され、1970年に現在と同じ京橋の地で開館しました。建物は、全面的な建て替えを行い、1995年に開館していまに至っています。

 48年の活動を経て、「東京国立近代美術館フィルムセンター」は、2018年に独立行政法人国立美術館の6番目の館「国立映画アーカイブ」として改組されました。映画という文化の重要性が、国立映画アーカイブの誕生と共に、改めて多くの方に認識されたのはないでしょうか。こうして国立映画アーカイブは、映画と映画文化を保存し、未来へと受け渡す拠点として、映画と映画関係資料を可能な限り収集し、保存・研究・公開する活動を行っています。



 京橋の本館では、監督・俳優・製作国・ジャンル・時代など、さまざまなテーマにあわせた特集上映を2階の長瀬記念ホール OZUと地下1階の小ホールで行っています。また、映画のポスターや写真、映画機材、映画人の遺品まで、映画関連資料で構成された展覧会を7階展示室で開催しています。4階には日本で最大の映画専門図書室もあり、映画図書をはじめ、映画雑誌に映画祭カタログ、パンフレットにいたるまで、さまざまな映画図書を閲覧することができます。(閉架図書は要申請)
 
 現在(2021年12月)は、上映企画「再映:2020年度の上映企画から「松竹第一主義」「三船敏郎」「原節子」「1980年代日本映画」」、展覧会「MONDO 映画ポスターアートの最前線」を開催しています。また夏休み期間には、中学生以下を対象に、映画館の大きなスクリーンで映画を見て感動や楽しさを味わってもらい豊かな感受性を共にはぐくむことを目的とした映画イベント「こども映画館」や、毎年秋にはユネスコ「世界視聴覚遺産の日」を記念したイベントなども行っています。ちなみに、今年のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念イベントは、「[緊急フォーラム] マグネティック・テープ・アラート:膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」と題し、「磁気テープ映画原版の保管状況と課題」、「磁気テープ映画のデジタルファイル化と保存について」のトークイベントも行いました。専門家の皆さんの奥深いお話が繰り広げられ、磁気テープのデジタルファイル化の緊急性や、保存のための取り組みなどがよくわかり、あっという間の2時間半でした。
 
 今後も魅力的な企画、貴重な作品や資料の上映、展示が行われますので、ぜひ国立映画アーカイブにお越しください。次回、「国立映画アーカイブについて②」では、相模原分館をご紹介します。お楽しみに。
 

01. 第3弾の始まりです

国立美術館のクラウドファンディングは、2019年に第1弾プロジェクトとして、「国立西洋美術館所蔵クロード・モネ作《睡蓮 柳の反映》のデジタル推定復元プロジェクト」(参加者総数348名、支援総額3,642,000円、目標達成率121%で終了)、2020年に第2弾プロジェクトとして「国立工芸館 石川移転開館記念事業 12人の工芸・美術作家による新作制作プロジェクト!」(参加者総数137名、支援総額3,926,000円、目標達成率130%で終了)を行いました。
※詳しい内容は、「過去のプロジェクト」でご覧いただけます。
 
第3弾は「国立映画アーカイブ 磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト」を行います。
日本映画監督協会の協力を得て実施する本プロジェクトでは、磁気テープの再生危機に直面する今、日本映画の歴史と共に歩み、日本映画を作ってきた監督たちの“証言”をおさめた映画シリーズ『わが映画人生』を未来の世代にも伝え、多くの方に映画への理解を深めていただけるよう、長期保存できる状態、そして鑑賞できる状態にします。
 
WEBサイトのトップに掲載した、黒澤明&インタビュアー大島渚、マキノ雅裕&インタビュアー澤井信一郎の写真のように、『わが映画人生』は第一線の映画監督による映画監督のインタビューを記録した、唯一無二の映画シリーズです。デジタルファイル化する全篇のリストは「プロジェクト概要」ページに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
 
皆様のご支援・ご参加をお願いいたします。
 
  • 2022/03/28

    山口裕輝 さん

    dummy
    目標金額達成おめでとうございます。プロジェクトの成功を心よりお祈り申し上げます。
  • 2022/03/23

    匿名希望 さん

    dummy
    90年代日本映画特集で初めて国立映画アーカイブの存在を知りましたが、上映機会の少ない名作に出会うことができ感謝しています。今後も国立映画アーカイブの活動を応援しています!
  • 2022/03/21

    匿名 さん

    dummy
    どの世界でも、すぐれた先達が亡くなると、一つの図書館に相当するような知識や記憶が奪われてしまいます。映画人においても、豊かな経験談を聴こうとした矢先、訃報に接するという痛恨事は幾度もありました。時は待ってくれません。オーラル・ヒストリー・アーカイヴスは、とても重要です。
  • 2022/03/19

    井上伸 さん

    dummy
    京都の人間ですが、東京のアーカイブに期待しています。京都でもぜひイベントしてください。
  • 2022/03/18

    匿名 さん

    dummy
    Good Luck!
  • 2022/03/14

    松澤明彦 さん

    dummy
    すべてのプログラムを見たいです。ぜひデジタル化を実現してください。
  • 2022/03/12

    月輪エミ さん

    dummy
    映画が大好きなので微力ながら応援しています。
  • 2022/03/08

    窪田寛之 さん

    dummy
    映画ファンとして、もっと幅広い層からの支援で、クラウドファンディングが成立することを祈っています!
  • 2022/03/08

    小野 訓啓 さん

    dummy
    2022年3月8日(火)付け日本経済新聞の文化欄。関原のり子さんが書かれた『磁気テープ「再生不可」の危機 姿消すデッキ、デジタル化急務』の寄稿を拝読し、わずかばかりですが賛同させていただきました。多くの歴史や思い出が詰まっている磁気テープは、おそらく全国の企業、行政組織、そして家庭に膨大な情報として取り残され、また消滅の運命にあると思われます。そうした中、後世に残すための対応が急がれるとの警鐘は、私たちに向けられた大切なメッセージととらえました。
  • 2022/03/05

    手島 英樹 さん

    dummy
    業界から引退して13年が過ぎました。タイミング・テレシネ・ビデオ編集・映画字幕加工と様々な職種を経験しました。
    ちょうど、映像がファイル化されつつある前の、アナログ・デジタル全盛の頃です。いろいろな苦労も今では懐かしい思い出です。今回のプロジェクトが自分の人生の痕跡を残すひとつではないかと自分勝手(自己承認願望・自己顕示欲)に考えて、些少ですが応援させていただきます。少しでもお役に立てればと思います。
  • 2022/02/21

    高橋 真弓 さん

    dummy
    磁気テープという記録媒体は、意外と寿命が短いということを今回初めて知り大変驚きました。貴重なインタビューデータを後世に残す為、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
  • 2022/02/19

    佐藤 志乃・彩乃 さん

    dummy
    貴重な文化資源を大切に保存・活用し、国内外に発信してください。
    期待しています。
  • 2022/02/15

    片山みほ さん

    dummy
    これからも素晴らしい映画が日本から生まれてくる様に、応援したいと思います。頑張って下さい。
  • 2022/02/12

    キクチイヅミ さん

    dummy
    デジタルファイル化に向けて微力ですが応援いたします。
  • 2022/02/12

    鈴木 義之 さん

    dummy
    かつて、BOX東中野で黒澤明監督編と小林正樹監督編を見てたいへん興味深く、漠然とですが、人間が生きていくことの意味のようなものを考えました。他の監督の話もぜひ聴きたいです。
  • 2022/02/09

    匿名 さん

    dummy
    映画遺産を残す事に少しでも応援出来れば。
    輪が広がってほしいなぁ。
  • 2022/02/06

    松崎 さん

    dummy
    貴重な日本の文化遺産を後世に残せるよう
    微力ながら協力させて頂きました。
    頑張ってください。応援しています。
  • 2022/02/03

    西野慧至 さん

    dummy
    日本映画界の財産である『わが映画人生』をデジタルファイル化し、後世に伝えていくための活動に賛同し寄付させていただきました。多くの映画ファン、映画に関わる方々に観てもらいたいです。
  • 2022/02/01

    市川 博人 さん

    dummy
    後世に残さなければならない素晴らしいプロジェクト。微力ながら協力させていただきます。
  • 2022/01/26

    岡 康次郎 さん

    dummy
    日本が将来に残せるものは結局、文化遺産だけです。そういう意味でこのプロジェクトに参加できることは大きな喜びです。多くの人が貴重な映像資料の保存に関われる機会を提供していただきありがとうございます。
  • 2022/01/24

    高橋彩 さん

    dummy
    『わが映画人生』で話されてる監督達の面々がとても豪華で、ぜひ全部のお話を聞きたいです。微々たるものですが少しでも役に立てたらと思います。プロジェクトの成功を願っております。
  • 2022/01/24

    ちきぴょん さん

    dummy
    磁気テープの寿命、そんなに危機的な状況だったなんて、知りませんでした。もっとみんなに教えてあげたいです。がんばってください。
  • 2022/01/22

    伊達 貴子 さん

    dummy
    貴重な映画遺産、後世までずっと存在していけるよう応援しています。
  • 2022/01/21

    ハラダ さん

    dummy
    先日国立映画アーカイブを初めて利用させて頂き、大正・昭和期に花開いた大衆娯楽文化としての活動(映画)の貴重な資料を拝見させて頂き致しました。
    この度は貴重な資料の保存に微力ながら協力させて頂きたいと思います。
    目標達成を願っております。
  • 2022/01/20

    ちろり さん

    dummy
    どうか次の世代に繋がりますように。
    その一助になれば幸いです。
  • 2022/01/06

    鬼澤 祐子 さん

    dummy
    この資料は、後世に残さなければならない物です。日本映画の大事な歴史資料となります。映画ファンとして観てみたい‼️
  • 2021/12/31

    無回転観覧車 さん

    dummy
    NHKのニュースでこのプロジェクトを知りました。
    さらなる映画文化の発展につながる貴重な資料を残す為にとても素晴らしいプロジェクトだと思います。
    少しでも力になればと参加させていただきました。
  • 2021/12/31

    樋口 政利 さん

    dummy
    大変大事なプロジェクトだと思います。
    微力ながら参加させて頂きます。
  • 2021/12/31

    山内 さん

    dummy
    ニュースで見ました。とても有意義なプロジェクトだと思います。応援しています。
  • 2021/12/31

    平野 誠治 さん

    dummy
    世界的にも高い評価を受ける日本映画。その記録を後世に残すことに微力ながら役に立てれば幸いです。プロジェクトの成立、祈念しております。
  • 2021/12/30

    けいちゃん さん

    dummy
    国立美術館は手軽に通うことが出来るので美術に感心をもてるようになりました 微力ながら お手伝いさせていただきます
  • 2021/12/30

    匿名 さん

    dummy
    監督たちから生まれた貴重な対談は、後世のためにも何としても残り続けるべきだと感じました。
    私自身もぜひ見てみたいです!
    ささやかながら応援させていただきます。
  • 2021/12/26

    川本じゅんき さん

    dummy
    大変意義のあるプロジェクトだと思います。
    少額ですが、少しでも力になりたくて参加しました。
    目標額の達成をお祈りしています。
  • 2021/12/25

    山口 哲 さん

    dummy
    会えることなら伯父にも山中さんにも小津さんにもチャップリンにも淀川さんにも黒澤さんにもトリュフォーにも…会ってみたい、聴いてみたい。映画の夢の玉手箱作りにひと口。思いを託して。
  • 2021/12/16

    匿名 さん

    dummy
    ここで映画の素晴らしさを再確認した人生でした。
    額は小さいですが、できうる限り何度かに分けてクラウドファンディングします。
  • 2021/12/12

    通りすがり さん

    dummy
    映画監督による映画監督へのインタビュー映画。
    この言葉だけでも興味をそそられるじゃありませんか。これを限られた世代だけのもんにしとくなんて、もったいない。次につながにゃ、怒られちまいますよ。
  • 2021/12/09

    山野 俊治 さん

    dummy
    早く目標金額に達成することを祈っております!
  • 2021/12/02

    たすく さん

    dummy
    図書館員です。デジタル化頑張ろう!
  • 2021/12/02

    中島寛 さん

    dummy
    国立美術館がクラウドファンディングを行わなければならない状況にやりきれない思いはありますが、このデジタル化は今後も引き続いて進めて頂きたいです。応援しています。
  • 2021/12/01

    国立 一郎 さん

    dummy
    事業開始 おめでとうございます!

支援者の皆さま

国立美術館は、クラウドファンディングにご参加くださった皆さまに、心より感謝いたします!!!

支援者の皆さま

岡田 耕作 様, 猪嶋 利昭 様, 槙田 寿文 様, 髙橋 るりこ 様, 永田 嘉久 様, 村路 明 様, 辻 壮一 様, 中島 寛 様, 河本 重春 様, 酒井 基雄 様, 宮嵜 善文 様, 守安 達郎 様, 門田 康 様, 大槻 真道 様, 木村 菱治 様, 角竹 輝紀 様, 蔵田 りえ 様, 津田 杏奈 様, 山野 俊治 様, 鳥羽 裕介 様, 松田 貴太 様, 渡邊 瑞帆 様, 中村 紋子 様, まつかわ ゆま 様, 松永 しのぶ 様, 岡部 剛 様, 加藤 厚子 様, 梶川 優子 様, 和田 正彦 様, 山口 哲 様, 川本 じゅんき 様, 渡辺 武信 様, 瓜生 正人 様, 渡部 恭子 様, 藤平 幸男 様, 植木園 敬子 様, 中島 喜美子 様, 平野 誠治 様, 樋口 政利 様, 山内 隆太郎 様, 大上 雅人 様, 池田 嘉明 様, 無回転観覧車 様, 蔵本 昭平 様, 羽仁安 捨吉 様, 岡野 英二 様, 遠藤 雄一郎 様, 高山 智 様, 西野尾 貞明 様, 鈴木 祥三 様, 法島 政之 様 , 木藤 準人 様, 小嶋 洋 様, 鬼澤 祐子・雄三・優一 様, 藤井 宏美 様, 五十嵐 建夫 様, 中本 洋介 様, 菊地 眞幸 様, 林 隆 様, 林 裕一郎 様, 白井 久明 様, 藤田 知子 様, 郷司 麻由 様, 藤田 裕二 様, 張 舫 様, 関 周司・直子 様, 猪又 圭子 様, 西河 ゆあみ 様, 堀川 博史 様, 鈴木 英史 様, 佐々木 直子 様, 佛田 洋 様, 半沢 淳一 様, 杉山 勲 様, 大久 達之助 様, 伴 裕美 様, 久野 浩子 様, 今関 朗 様, 原田 圭介 様, 下村 知也 様, 村田 昭吾・白駒 七重 様, 伊達 貴子 様, 杉原 智幸 様, 佐田 考史 様, 菱沼 良章 様, 高橋 彩 様, 岡 康次郎 様, 小川 慶子 様, 沖 澄弘 様, 小牧 一洋 様, 小野 恭子 様, 申 一秀 様, 寺尾 健一 様, 山本 多嘉子 様, 和田 晃 様, 上方 啓文 様, 樋渡 智秀 様, 市川 博人 様, 株式会社ハル 様, 武藤 渉 様, 平野 共余子 様, 曽我 晋 様, 田中 小百合 様, 岸野 圭祐 様, 西野 慧至 様, 松﨑 智惠理・彩花 様, 北澤 弘和 様, 鈴木 義之 様, 菊地 いづみ 様, 菱田 哲也 様, 小笠原 隆夫 様, 笠井 美史乃 様, 片山 みほ 様, 山田 恵理 様, 藤川 亜紀子 様, 斎藤 延昌 様, 佐藤 志乃・彩乃 様, 後藤 彰夫 様, 井坂 聡 様, 高橋 真弓 様, 松尾 一男 様, 松尾 歩 様, 池田 達 様, 武田 潔 様, 岡本 瑞樹 様, 中山 照康 様, 堀川 和華子・Martin Holtkamp 様, 中沢 弥 様, 林 兆 様, 岡田 明紀 様, 大井川 命 様, 手島 英樹 様, 北川 篤也 様, 王 安妤 様, 木村 浩・寿美子 様, 秋山 和成 様, 小野 訓啓 様, 渋谷 雅彦 様, 澤渕 悠 様, 窪田 寛之 様, 塚田 豊 様, 神 早苗 様, 藤原 光弥 様, 高橋 絵美 様, 竹森 朝子 様, 浜口 眞吾 様, 月輪 エミ 様, 岩本 サエ子 様, 青木 亜樹 様, 髙橋 智子 様, 松澤 明彦 様, 平岩 潤 様, 神谷 二三夫 様, Ko-ki Karasudani 様, 岡島 美都里 様, くり太 様, 齋藤 昌紀 様, 井上 伸 様, 飯島 啓太 様, 大久保 盛也 様, 薮内 優華 様, 刀禰 由紀 様, 福井 健人 様 , 萩谷 千代子 様, 稲田 隆一 様, 芝原 聡 様, 寺島 正芳 様, 中島 菜美 様, 杉本 憲彦 様 , 岩崎 隆一 様, 山下 陽子 様, 丸山 剛宏 様, とちぎ あきら 様, yoshiko_andabo 様, 宮崎 良彦 様, 山口 裕輝 様, 位田 安弘 様, 吉橋 幸子 様, 増田 力 様, 黒田 直樹 様, 髙橋 賢 様, 高橋 新 様, 島崎 憲明 様, 浜野 様, 長谷川 康志 様, 長嶋 弘行 様, 浪波 健二 様, 村田 賢治 様, 藤本 美津子 様, 伊崎 雅子 様,
他、68名の皆さま